キミノの大冒険

トレイルランニングを通して『挑むココロを持ち続け、挑めるカラダを創り続けたい』その冒険過程の喜怒哀楽を『記録』として綴っていきます♩

初心者上級者関わらず楽しんだFTR

アスリートとしてFTRへの想い入れがあり(前回を参照:下のリンクより)、住んでいるところから近いのもあり、試走を3度した。(100kいっきに走れないので、3度に、、、といっても3度でも全部回れなかったけど…)

k1m1n0.hatenablog.jp

 

1回目の試走は9月19日 飯能中央公園~顔振峠26k

飯能駅からすぐトレイルに入れ、すぐに自然を楽しめる初心者向けのコースだと感じた。巾着田のイベントがちょうど開催されており、曼殊沙華の開花がピークの時期だったらしい、カメラを持って行っていたので、すごく興奮した。

 

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綺麗に撮れた(*^^*)


遊び過ぎたせいもあり、50k予定が鎌北湖ですでに満足気分。笑 ジブリ思い出のマーニー』のような景色にうっとり。ついついココでもゆっくりしてしまった。 

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すでに諦めモードの時。笑

 

2回目の試走は10月25日 道の駅ちちぶ~名栗 35k

スタート場所から見える最初の山、武甲山。険しい山が麓から伺える。いっきに登るこの坂のつらさを本番前に体験しときたかった。武甲山の初めは、マイナスイオンがたっぷり感じられる川沿いだった。この日は台風後で増水していたが、レース当日は静かにちょろちょろ流れており、印象が全く違いそれも面白い一場面だった。最初のサポートエリアの名栗までこの日はしっかり走れた。

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台風が明けた日に行ったので増水していた。右の川沿いの写真はコースから少し外れたところ。

3回目の試走は11月3日 ①子ノ権現~東峠 12k

鹿児島から東京に遊びに来たランナー友達がトレランをしたい、ということで、わたしの試走兼ねて飯能へ。ロードとは違う、走れなさや息切れ、朝イチのトレイルの気持ちよさ、景色の壮大さ、どれも新鮮に感じてもらえた。アップダウンが何度もあって、なかなかタフなコース。初心者の友達連れて、ワイワイ楽しんだ。

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早朝スタートしたこの日は紅葉がすごくきれいだった。

②飯能公園~北向地蔵 16k

遊んでいたら間に合わなくなったので、途中電車に乗り、飯能駅へ。当日のサポートをお願いしたなっちゃん達と合流。実際のエイドの個所を見てもらいたかったのもあり、誘ったところ快く来てくれた。コースとはちょっと離れるけど、ドレミファ橋を通って遊んだり、少し岩場のあるコースだけど小さい子供も登っているルートでアドベンチャー感を感じてもらったり、紅葉シーズンの飯能の山を堪能してもらった。

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みんなが楽しめるように、山メシも一緒に走ってくれたメンバーが作ってくれた。しっかり食べた後はカラダが動くように!食べることの大切さも感じてもらった。

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レースで走っているとき、ココは誰と走ったなぁ~、あの植物は今どんな顔してるかなぁ~、試走の時よりもスムーズに走れるなぁ~。そんなことを考えながら走ったらあっという間だった。

 

 

トレイルランニングって不思議だ。

 

上り坂で息が上がって苦しい、下り坂が怖い、ココは走りやすくて楽しい、上手く走れなくて悔しい、絶景に感激、食べ物が美味しい、ウエアが汗でびっしゃり、風が強くなり不安、みんなと走れて嬉しい。。。。

 

人が本来感じる喜怒哀楽 を素直に出せるところ。楽しいだけじゃない、今の自分じゃクリアできないことがたくさんある。それを少しずつ改善していき、より良くしていく。

 

人生をギュッと凝縮してるんだな、と感じた。

 

レースは、自分の今の現状を知れるところ。そして、不特定多数の人と自分を比べることができ、自分の得意・不得意を知れる時間。

 

今回私はこのレースをとても楽しみにしていた。なぜかと言うと、強い女性トレイルランナーが集まっていたから。女性の走りはすごく勉強になる。中々、そんな機会は無いから、今回のレベルの高いレースはワクワクした。

 

そして、このコースもまた好きになった。駅からすぐトレイルに入れて楽しめる。いろんなトレイルの雰囲気があるので、初心者上級者関わらず楽しめる。ルートも色々。そのコースをトレランをしてみたいという友達と、サポートしてくれる仲間と、走れるそんなコースはなかなかないと思う。

 

知れば知るほど魅力的なコースである。

 

そして、気づいた事がある。

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FTRに向けて取り組んだ日々は決して忘れない。 

Fun Trails 100k Round 秩父&奥武蔵:3度目の正直

2017年の目標は、トレイル100kをしっかり走りきれるようになること。

 

5月のAso Round Trail(熊本・阿蘇)、7月のAndorra Ultra Trail(アンドラ公国)は完走でいっぱいいっぱいだった。3度目のチャレンジに決めた11月のFun Trails 100k Round:FTR(埼玉・秩父)は、今度こそ、という思いで熱が入っていた。

 

そのために必要なこととして、レース前後のサポートに加え、レース中のサポートも新たにNEUTRALWORKS.にお願いをした。

詳細は前回のブログより👇

k1m1n0.hatenablog.jp

 

FTRのレースサポートは N/ Party から2人お願いした。(N/ Party とは:N/ Party NEXT STAGEからご覧ください。)

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カラダのコンディショニング担当としてREBOOTStretchの酒巻くん(通称:マッキー)

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ココロのコンディショニング担当としてN/プレスの浅川さん(通称:なっちゃん

そして今回は初サポートの2人をサポートということで、UTMFサポートの経験もある赤木さん(通称:ペコ)にお願いして4人で挑んだ。

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偶然全員1988年生まれの同い年チームとなった!

 

 

***

レース前日。前日受付を済ませホテルでゆっくりした。

いつも知合いに会うとハイテンションになってしまうので、少し遠くの宿で静かに自分の時間を大切にした。

スタートは朝の5時。朝のレースは苦手。仕事が昼から夜までのスタイルが多いからか、夜早くになかなか寝付けない(緊張も大いにあるけど)。今回は朝カラダを動かすように、朝トレーニングするようにしてきた。

そして、バスミルクを使って、カラダを温めて寝るようにした。WELEDAのアルニカのバスミルクは、カラダが芯から温まりやすく、持続しやすい。香りが大好きだからリラックス効果も高い。

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バスミルクはお気に入りのWELWDAのアルニカの香り♪


 

 

レース当日。朝3時に起き朝食を食べ、カラダを少しずつ動かした。サポートメンバーとは、レース当日の朝に合流した。みんなのいつも通りの笑顔に気持ちが落ち着いた。

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朝4時。スタートの1時間前に会場入りし、身支度を整えた。

緊張しやすいので、すぐにカラダが縮こまる。会場でマッキーにクイックストレッチをしてもらったが、いつもと違う筋肉のハリに気づけた。

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雪予報だったが、風もなく寒くない。半袖にアームウォーマー、短パンにゲイターで十分防寒対策ができた。アウターはすぐ取り出せる位置にスタンバイした。一度しっかりシューズの紐を結び軽く走り、足をなじませた上で、再度結び直した。サポーターのおかげで周りに気を遣わず、落ち着いてココロとカラダのスタンバイができた。

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さて。今回の作戦名は【それ行け!N/ Party】!!

失敗を恐れず、がつがつ行く!だけどそれは鎌北湖から。そこから【それ行け!】を発動させる。それまではとにかく落ち着いてしっかり食べて走ること。

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コース図:大会ホームページ参照

 

 

A1橋立堂(6.9km)

目標45分:通過40分(順位5位) 

順位は想定通りだけど。。。早い。もっと落ち着け。

 

A2有馬峠(23.6km)

目標4時間00~15分:通過3時間50分(順位1位)

おっとやってしまった。まだ頑張るところじゃない。

 

A3名栗(34.8km)

目標5時間30~50分:通過5時間15分(順位2位)

ちょっと早いけどまぁいっか。余裕はあるし。とにかくお腹が空いている。いつも食べれないけど、今回はたくさん食べれる!初サポート。果たしてどうなるかな。笑

 ちょっと早く着いたので、みんな少しバタバタ。笑 でもみんな笑顔で待って

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名栗エイドに入る直前

てくれるってこんなに楽しみでワクワクするんだなって感じた。

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最近走る時に食べれなくなるので、しっかり食べられるもの、自分の好きなものを用意してもらった。MIYAZAKI JELLはいつも走りながら飲むが、今回は350mlの水に溶かしてもらいエイドの時間にしっかり飲むことにした。

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なっちゃんの笑顔は癒される(´_ゝ`)

慣れないサポート(初サポート)を笑顔で楽しくしてくれる存在のありがたみを感じつつ、、、、お願いしていたジェルが無い。。。

きみの『なっちゃん、ジェルは?ジェル・ジェル・ジェル・・・』

なっちゃん『あれ~~~汗』

きみの『笑』

お盆に出しといて、とお願いしていたジェルを一度は出したものの戻したらしい。笑

 

当初、肩甲骨の動きを見てほしい、とお願いしていたマッキーには、股関節に違和感がある、と伝え、瞬時に対応してくれた。左右の股関節のハリに違いがある。やっぱ客観的指標は大事だ。

 

A3名栗は、いつもお世話になっている小野寺先生率いる、あしラボ Caféの皆さん!

知り合いが多く、たくさん話しかけてくれた。アンドラで出会った方にも再開した。驚きでついつい話過ぎてしまった。笑

 

エイドで長居してしまい(初サポートのため時間をあえての時間ではあったが、少し話過ぎた。笑)、前との差が開いてしまった。エイド出るときにはトップと約10分差。まだ大丈夫。カラダの状態確認できたので、信号待ちなどを利用して、リセットしながら走った。

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今シーズンのメインカラーはグリーン!

A3名栗からA4子ノ権現までは試走をしていないゾーン。

ハードな登りが続く、と聞いていたがまさにその通りだった。スタート直後の武甲山の登りよりここの登りの方がタフだと感じた。でも距離は短いので、あっという間にこの区間も終わった。

 

A4子ノ権現(42.6km)

目標なし:通過6時間33分(順位2位)

ここの目標タイムは前半の感覚に微調整した形でいく。あまりタイムにとらわれずにする作戦。エイドは少し急いだ。さっき時間を使いすぎたので、サポート可能エイドで少しでも時間を費やせるように、パッと済ませた。

 

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東峠前の天覚山にて。

A5東峠

目標なし:通過8時間12~20分(突然の知らせもあり確認もれ)

ここは北島良子さん率いる、RUN塾のみなさん!一緒に走らせてもらったこともあるので、愉快なメンバーに出会った。

 

 

そして告げられた。

『嘘のような話なんですが、ココで大会は中止になります。』

『ん・・・・?なんで?』

 

突然の話に?????

たった今入った情報らしく、まだ詳細は分からないが、事故が起きたみたいだ。

 

***

 

今回起きたトレイルランニング中の事故について、多くの人がトレイルランニングについて改めて考えたと思う。わたしもレース終了後1週間考え続けた。そして思ったことを次回にまとめたい。

ココロが折れない存在

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昨年の1年間は怪我で思うように走れず、今年に入ってからも体調を壊す一方で思い通りに走れない時期が続いた。走って解決していた悩みも、走るとストレスが溜り、トレイルランは好きではないのかな、と悩む時間が多くなり、凸凹のココロとカラダだった。

 

嫌だ、と感じることが多く辛かった時、ある方から『じゃあ何が好きなの?』と、自分を知るヒントを教えてくれた。嫌、が多く過ぎたおかげで、なにが嫌なのか、なにが好きなのか考えるようになり、自分との対話時間が増えた。          

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自分だけだと分からないので、多くの人に尋ねてみた。自分が思っていることを他の人はどうゆう風に感じるのか、どんな言葉をもらえるのか、たくさん人と話すようになった。

 

そうすると、ココロが穏やかになり、カラダが動くようになってきた。走りたいと、久々に脚がむずむずしだした。

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『走りたい』気持ちを後押ししてくれたシューズ

相棒は、THE NORTH FACE ロードランニングシューズ 【Ultra Veloctiy】

 

 

昨年4月にオープンした外苑前にあるNEUTRALWORKS.TOKYO

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HOME | NEUTRALWORKS ニュートラルワークス | ゴールドウイン オフィシャルサイト

 

【ココロとカラダをニュートラルに】をモットーに、コンディショニングを整えるためのウエア・スムージー・ストレッチ・トレーニングなどを、多くの方に届けている。

 

私は、この施設の3階にある低酸素ルーム【OXYGEN】にて、【呼吸】をキーワードに低酸素トレーナーをさせてもらっている。そして、ここで過ごす時間を重ねていくについて感じた、私なりのニュートラルワークス.】という言葉の意味。 

 

自分の足で歩めるように、誰かに 頼る わけではなく 話す ことで、自分の意思を強くするための 引き出しを増やす 空間。自分と、誰かと、対話を増やすことで、可能性が広がり、それが自分の成長するきっかけになるんだなと感じた。

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NEUTRALWORKS.のスタッフと走ることがキッカケでたくさんの気づきがあった

 

そのことを学ばせてくれたNEUTRALWORKS.の強みは【総合的なサポート力】だと思う。

 

 

11月から、THE NORTH FACE契約アスリートでトレイルランナーである私が、レースで勝つために、NEUTRALWORKS.の皆にサポートをお願いしました。

 

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NEUTRALWORKS.・STAND・REBOOTStretch・OXYGENの総合サポート



トレイルランニングは、自然のなかで行うスポーツ。その場の環境にいち早く順応し、自分のココロやカラダを、常に客観的に見て、主観的なものと照らし合わせ適応させる。そして、その状況に応じたウエア・食べ物・ギアなどを選択していく事が大事だと思っている。

 

 

 

いかに自分を内から、外から見ることができるか。

それにはココロに【ゆとり】がないとダメだと思う。

そのゆとりをNEUTRALWORKS.は作ってくれる。

 

 

まずは2018年のUTMFに向けて。私のココロが折れないためにNEUTRALWORKS.の皆にサポートしてもらい、闘ってみようと思う。 

さらなる高みを目指して。

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『もっと走りたい』この気持ちをいつまでも




 

 

 

******

NEUTRALWORKS.公式ブログ

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Vol.1:NEUTRALWORKS.Party NEXT STAGE!

Vol.2:トレーニングを100%吸収できるカラダに!

Vol.3:酸素を味方につけて、賢いカラダづくりを

Vol.4:かわいいウエア選び&美味しいスムージーで準備万端!

 

“Party(パーティー)”とは、「仲間」のこと。

販売スタッフ/トレーナー/プレス のメンバーでのアクティビティ活動をNEUTRALWORKS.Party(ニュートラルワークス.パーティー)と名付けました。

いままでの N/Party では「鹿児島マラソン」「砂浜マラソン」など、わたしたち自身がさまざまなアスレチックスポーツにチャレンジしてきました。

今回の N/Party では自分たちが何をするかではなく、販売スタッフ/トレーナー/プレスが、自分たちの役割を活かして、スポーツシーンにおける機能的なウエアの選び方や、3階のサービスコンテンツ「NEUTRALWORKS.ROOMS」、1階のカフェスタンド「NEUTRALWORKS.STAND」を通じて、さまざまな方法でサポートしていく模様をブログでお届けします。今回は、THE NORTH FACEの契約アスリートで、トレイルランナーの宮﨑喜美乃選手を迎え、11月におこなわれる100㎞レース、そして来春の100マイルレースに向けて約半年間、N/Partyがサポートしていきます!!

 

アンドラの大冒険④最後の相棒は鶴と兎と亀

破滅寸前のココロをセロハンテープでペタペタ貼り付け、ひとつずつ前へ、ちょこちょこ走り出した。

残りは35㎞。予想タイムより2時間遅れてはいるが、「まだ大丈夫」と、約束の30時間を目指して動き出した。

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レースの前日、MtSNさんに取材をしていただいた。リポーターのリツコさんは、3月に主催させてもらった『Running Girls Festival 〜強く・楽しく・美しく〜 』のイベントでお世話になって以来、ランニングの事以外にもたくさんお話をさせてもらっている。

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MtSNさんのFacebookより

『目標タイムは30時間』仕事の都合上、30時間を越えると、日本に帰る飛行機が間に合わないため、ゴールを迎えられないというリツコさんから『ギリギリまで待ってるから』と嬉しい言葉をもらっていた。

 

なんとしてでも約束を守らないと。

 

夜のアンドラの山は本当に暗いが、ランナーのヘッデンの光がルートを教えてくれる。奥の奥まで光が見えるので、まだ峠をいくつも越えなければならないのが分かる。しかも、その角度がすごすぎる。走れないトレイルではない。でも傾斜が強く、ポールに助けてもらいながら必死に登った。

 

焦っていたのだろう。30時間の目標に向けてまだ諦めてない気持ちはよかったが、急登を頑張って歩きすぎた。

 

90㎞地点でアクシデント発生。

 

レース前半から違和感のあった右膝裏が、かばいながら必死に登ったため悪化した。違和感からはっきりとした痛みとなり、ストレッチを挟みながら進むが、足を曲げられないくらいの激痛に変わった。

 

92km地点のComs de jan で一度様子を見ることにした。ここのエイドにはたくさんの人が休憩していた。動いているはずだが食べる気がせず、とにかくバナナだけはモリモリ食べた。

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周りを見渡すと、テーピングが見えた。スタッフの人に、『エクスキューズ ミー』『ディス(膝の裏を指さし)ペイン』『(テーピングを指さし)プリーズ』とお願いした。救護スタッフの方は優しくて、笑顔で『オーケー!オーケー!』と急いで巻いてくれた。私の拙い英語(英語と言っていいのか…)でも痛みをわかってくれ、適切に処置してくれた。

 

動かしてみると大丈夫そう『センキュー ベリベリ マッチ』と伝えて、すぐにエイドを出た。でもまた痛みが強くなった。何度も何度も立ち止まり、膝に手を付いて1分だけ目をつぶり自分を励ますことを繰り返した。また涙が止まらなくなり、お尻を着いて葛藤するときもあった。

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29時間44分経過。標高2713m、脈拍100bpm、酸欠度84%。

2日目の夜。眠さも加わり、速度が上がらない。止まることで足が冷えたのか、痛みが増す。足を着くたびに激痛が走る。今度はカラダの破滅の危機だ。そして時間に追われる。約束の30時間が来るのにまだ、ひと山残している。

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取材の様子。レース中、リツコさんとの約束を何度も思い返す。

今回はわたしにとって、人生最大と言ってもいいほどの大冒険。職場の協力もあり長期休みを取らしてもらった。簡単には辞められない。本当に辛くなった時、何度も何度も日本で応援してくれてる皆の顔を思い出した。

 

これまでは職場でトレイルランニングをしていることを話したくない派で、気楽に送り出してくれるのが好きだった。でも今回は私の中で大冒険だと伝えると、NEUTRALWORKS.TOKYOのみんなが寄せ書きをくれた。さすがにこれには目がウルウルになり、もらった時に素直にお礼を言えなかった。

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ウォータープルーフなのでレース中のウエアはこれに入れて持って行った

 折れそうなココロを何度も立ち直すが、ラスボスの山が本当に急で、地図が違うのではないか、と思うほど、たくさんの峠を越えた。

 

あとは下るだけ、最後の山を越えて長い下りに入ったが、下りが一番足の痛みが耐えられない。最後の最後まで苦しみ続け、泣く自分にムカつきながら進んだ。そして、なぜか神様にまで怒ってた。

『ここまで頑張ったのになぜまだイジメるのか...』と。 

すると、隣の山から応援してくれる影が見えた。

 

自分が立ち止まるとその影も止まり、自分が動くと一緒に動いてくれた。それが、鶴と兎と亀。イラストがそのまま横移動するだけだったが、明らかに自分の速度に合わせてくれた。

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この時見た幻想(イメージ図)

痛みと闘いながら転げないように集中しすぎたのだろう。後で思うと、ヨーロッパに来ているのに日本の動物が出てくるのもおかしいし、影が見えるなんておかしいが、この時すごく安心した。最後に前へ進むことを辞めなかったのはこの幻想のおかげだ。

 

最後まで涙だったが、痛みに堪えながら前に進み、夜が明けた。

 

ゴールゲートが見えた時、感極まりウルウルした。「あーやっと帰ってきた」

スタッフの皆さんにお辞儀をし、少し歩いたところで前から丹羽薫さんに出会った。

「おー!きみのちゃん!よく帰ってきたねー!」

慌てて涙を堪え、笑って言葉を交わした。「薫さん、長かったです」

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今回のメインミッション【高所レースではカラダはどう変化していくのか】

いろんな状況があったので、結論はでないが、今回言えること。

『不安な気持ちは一番酸素を奪う』

考えるだけでも酸素は使うんだよ、とスキューバダイビングの選手に聞いたことがある。無心になることで遠くまで潜ることができる、と。

カラダもココロも極限の状態になり、その不安な気持ちに比例して、酸欠度が下がった気がする。まさに、考えすぎた、のだろう。

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完走メダル:こんなにも嬉しかったことはない

                アンドラの大冒険・完・

アンドラの大冒険③泣き虫きみのとアルニカ

112km中44km地点ですでにDNFが頭によぎり始め到着したMarginedaエイド。だが、ここで一度横になって見たものの、すぐに起き上がり、ノロノロではあるものの準備して再スタートを切った。

なぜかと言うと…少しだけ寝ようか、と思ったところ、目の前に居た日本人男性と目が合った…つまり、ただの見栄っ張り。笑 弱っているところを見られたくなかったので、ここで休憩するのは辞めた、と言うのが正直なところ。笑 まぁそれだけで動けるのだから気持ちだけの問題だ、と鼓舞してスタートした。

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記念に撮るものの笑顔がない。。。

だが、一度砕けたココロを直すのは中々つらい。そしてここからが本当の試練の始まりだった。やっと夜が明けて景色が見渡せる時間になったと思ったら、小雨が降りだし、突風そして雷が鳴りだした。

 

エイドを出てすぐ、7kmで1600m登る区間が始まった。3時間ひたすら上りのみだ。走れるトレイルではあるが、ひたすら上り、ココロがカラダをセーブさせる。それでも、この区間はRondaに出場していた日本人ランナー何名かと出会った。『お、宮﨑さん!』と名前を知ってくださっている方にも出会ったおかげで、走り出してもすぐにその足を止めてしまうココロを何度も鼓舞して走り出すことができた。やっぱり日本語は元気でる…( ;∀;)

 

ひたすら登り続け、拓けたトレイルに出たところに...突風。風が強くてカラダが持っていかれる。寒くてレインを着て手袋もするが、横風により、流れていた水が顔に命中。手袋もずぶ濡れ、上りで汗をかいたカラダを急激に冷やしていく。ココロがもやもやしてくる中…空が光った。光と音が近い...雷が鳴る中走ったことがない。前に進むのも後ろに戻るのにも遠い。雨脚が強くなり、目の前に落ちる稲妻に完全にココロが折れた。怖い。

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レインのフードを被ってできるだけ音を小さくして、前のランナーを追った。フードを被ることで自分の息遣いが大きく聞こえ、焦る気持ちがさらに落ち着かない。涙を堪えながら、必死に走って小さな小さな小屋を見つけて避難した。雨でカラダが冷えるので下のレインも履いた。

 

後ろを走っていたランナーも小屋に入って来て5名くらいでひっそりしていたが、10分も経たないうちにみんな小屋を出て走り出した。『もう辛いよー』『疲れたよー』とココロで何回も呟き始め、ぽろぽろ涙が落ちてきた。2分だけ目をつぶって、雨が小降りになったところで、私も外に出た。

 

ぼけーとしているところに、前から見覚えのあるランナーが軽快に下ってきた。

 

一緒にMiticを出場している丹羽紀行さん(Rondaを走っている丹羽薫さんの旦那さん)だった。『雷怖いよね~、一緒に行こうか』って言ってくれ一緒に動き出すが、ココロは破滅寸前。ノリさんが『薫は今2位みたいだよ~薫も昨年のUTMBで雷鳴って怖かった~って言ってたなぁ~』と鼓舞しくれるのだけど、全然入ってこない…(ノリさんごめんなさい)

 

泣き姿バレないようにと思っていてもどんどん辛くなって、時々声が漏れながら、ゆっくり前に進んだ。傾斜は緩く走れるトレイルなのに、キロ7くらいで息が上がって、歩いてしまう。目からも鼻からも涙が溢れてきた。ノリさんがちょこちょこ後ろを向きながら引っ張ってくれる。『先に行ってください』と伝えるが、おそらく一人にすると危ないと思ってくれたのだろう『自分もこのペースで行きたいから。次のエイドまでは一緒に行こう』と優しい言葉で連れってくれた。

 

次のエイド(IIIa:66㎞地点)でやめよう、とココロに決めて、必死に辿り着いた。ノリさんにお礼を言って、一人残った。とりあえず温かいものが食べたいと思い、パスタのゆで汁?みたいなものを2杯もらい、バナナを食べて、床に崩れた。

 

スタッフのお兄さんが起こしてくれ、きれいなベッドに案内してくれた。必死にカラダを起こして、一旦寝ることにした。『起こそうか?』と聞かれたが(言葉分からないので恐らく)、『アイム、オーケー、サンキュー』と言って横になった。

 

 

20分経ってふと目が覚めた。ココロが落ち着いてた。身体を起こして地図を見直すと、次のエイドが2つ目のドロップバックポイントだ。『もう少し頑張ろうかな』と、ふと思った。どちらにしろ、ここで辞めてもしばらくは山を下るまでに時間がかかる。何より、まだアルニカを探せていない。

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黄色の花アルニカを探すものの未だそれらしきお花が見つかっていなかった

『アルニカ』とはお花の名前。愛用しているヴェルダのスポーツマッサージオイルのエキスがアルニカ。アンドラに来る前に調べると、アルニカは中・南部ヨーロッパに生息していて、開花時期が7~8月!!アンドラでの一つの楽しみであり、2つ目のミッションが【アルニカのお花を見つけること】だった。

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愛用しているアルニカのスポーツマッサージオイル

標高2,000m以上じゃないと咲かない高山植物でもあり、この機会を逃すと一生見つけられない気がする。まだアルニカを見つけてない!!

 

破滅寸前のボロボロのココロをつなぎ留めてくれたのが【アルニカ】。エイドを出るときは雨がまだ降っていたが、次第に止んで、晴れてきた。周辺の景色がよく見える。来た道、これから向かう道がくっきり見えた。後ろを振り返ると、遥か遠くから来たのがよく分かり、前を向いてもその景色は永遠に続く。

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左:後ろ振り向いた先の景色、右:これから向かう先の景色


『火星にいるみたい』と思ったのは私だけだろう。笑 壊れかけのココロでは、景色がきれい、とは思えず『いつ帰れるのだろうか』しか思えなかった。

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 でも『次のエイドまで頑張ろう』とは思えた。夕日がすごくきれいで、前に進めと後押ししてくれた。

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19時間37分経過。標高2842m、脈拍131bpm、酸欠度84%

峠を登りきった所で測定した。息が上がるスピードではなく、高山病の症状は無い。しっかり休んだ後だが、11時間以上動いたことがない未知の時間帯で疲労もたまってきているのだろう。今回の最高峰Comapedrosaよりも脈拍は低いのに、酸欠度も低い。

 

 

夕日が沈む前に次のエイドまで行こう。そう思って峠を下ってると、雲がはけ、目の前に花畑が広がった。 

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きれいなお花畑に写真を撮らずにはいれなかった

今回のアンドラのコースの中で一番ココロが躍った瞬間だった。

 

ココロが落ち着いた。この区間はたくさんの花が咲いており、いろんな花を写真に収めた。黄色い花を発見するたびに、アルニカかなとガン見した。

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写真を撮りながら進んでいたので、後ろから5人グループの男性ランナーが近づいてきた。止まって道を譲ると、みんな話しながら楽しそうに走っている。あぁ、日本に帰ったら、友達とお話しながら登りたいな、日本の仲間を思い出した時、ふと視線を落とした目の前に黄色の花を発見した。

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やっと出会えたアルニカの花

風によって揺れており、がんばれって言ってくれているようだった。アルニカの花言葉は愛嬌。久しぶりに笑顔になれた。しっかり写真を撮り『よし、少しずつでも前に進もう』そう思えた。

 

2つ目のドロップバッグエイド(Bordes dEnbalira77㎞地点)までは、阿蘇の雰囲気に似ていた。横に牛さんが歩いている中、牧場の横をまっすぐ進んだ。日本の雰囲気に似ていて、力が出てきた。到着したエイドでは『ジャポン!ジャポン!』と声をかけてくれ、嬉しくなり、聞きなれた言葉とエイドのスタッフの方の笑顔ですごくココロが落ち着いた。

 

なんとか日が沈む前にやって来れ、準備を整える。次のエイドまではココロも持ちそうだ。2回目の夜を向かるので、ドロップバックに入れていたヘッデンと持っていたヘッデンを交換し、寒さ対策にミッドレイヤーをザックに入れた。『よし、もう一山頑張ろう』声に出して奮起した。破滅の危機だったココロをなんとか繋ぎ留め、2回目の夜に向けてスタートを切ったのは22時間経過のころ。

 

アンドラMitic、3分の2通過。真夜中で再び現れた、泣き虫きみの。ゴールしたい気持ちとは裏腹に、カラダの破滅の危機に立ち向かうことになる。最後に助けてくれたのは…to be continued.

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アンドラMitic、3分の2通過。現在、Bordes dEnbalira77㎞地点。





アンドラの大冒険②強敵良い子ちゃん現象

高所を歩くのではなく走る。しかも遊びではなく、レースという特殊なモチベーションの中、ココロやカラダはどのような反応を示すのか。ココロとカラダは何を訴えるのだろうか。

 

大学では、運動生理学が専門の研究室に入っており、カラダの変化についての議論をよくしていた(かと言って、運動生理学が得意なわけでもなく、赤点取るくらい苦手だったけど。笑)

そこで学んだことは『なぜ?』と頭に【はてな】を浮かばせること。

 

起きた現象をそのまま放置せずに、なぜ起きたか、なぜその反応をするのか疑うこと。それは社会人になっても癖づいている。

 

アンドラのレースに参戦する理由はただ一つ。

『高所レースではカラダはどう変化していくのか』

この【はてな】を解決してくること。

 

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参加したMiticのコースプロフィール

どのようなココロでレースを過ごし、どのようなカラダの反応を示していたのか。

今回はレース中のカラダの酸欠度(正式には動脈血酸素飽和度)を、パルスオキシメータを使ってレース中の所々で測定しながら走ってきた。

 

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◆心臓にぶつかってくる太鼓の音と色彩豊かな花火。

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同じレースの100M『Ronda』が早朝にスタートし、その日の夜10時がMiticのスタートだ。スタート会場が目の前のホテルに泊まったので、会場の盛り上がりを近くで感じた。アンドラといえば『太鼓の演奏』昔から太鼓の心臓にぶつかってくる音がたまらなく好き。スタート直前に鳴り響き、自分の出番が今か今かとココロが高まった。

 

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スタート前にはきれいな花火が会場を盛り上げてくれた。

同じMiticを走る近藤さん(左男性)とヒロさん(真ん中女性)と出会い、みんなで士気を高めた。スタートの標高は1200m。酸欠度は96%。脈拍84bpm。かなりドキドキしていた。笑

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◆強敵な良い子ちゃん現象との闘い

スタートしてすぐに街は終え、トレイルに入った。いつもより慎重に『落ち着いて』と自分に言い聞かせた。原因は不明だが、スタートして1時間。なんと、眠くなった。夜の11時に睡魔なんて、完全に良い子ちゃん

普段は夜遅い仕事なので、慣れているはずの時間で眠い。前回の海外レースでレース中に眠くなる、という時差ボケによる失敗を学び、今回は時差対策は万全だったが、現地の時間に慣れすぎたのか、夜ちゃんと眠りにつくような体内時計になったのか。。。

『レースに集中できていないせいだ、起きろ!起きろ!』とかなり願ったが、、、思いは伝わらず朝まで粘ることにした。

 

とにかく眠い、ふらふら、だが転倒すれば大けがするに違いないトレイルをただただ、登っていくのは本当に辛く、夜が長く長く感じた。この時に助けれてくれたのが、近藤さん。『眠い』と伝えると『一緒に行きましょう』と引っ張ってくれた。こんなにも日本語で会話できることが幸せだと感じたことはない。

 

近藤さんから見た私の状況はこちらのブログから。よく覚えているなぁ~ってくらいコース情報も書いているので、アンドラ興味のある方はこちらを参考に。

 

◆苦手な山岳コースを酔拳で登る必死の時間

 

アンドラは山岳コース。ほぼ走れない。と聞いていたが、ほんとに走れない。目の前の岩をよじ登りながら、このレース最高峰comapedorosaに向けて前に進んだ。

急斜面ではあるが先は長いため、慌てず、、、、だけどレースだから焦る。標高2000m台が続くが、高山病の初期の症状はない。ただ『眠い・・・(=_=)』良い子ちゃん現象なのか、高山病のせいか分からない。こんなにも危ないトレイル状況なのに、カラダが目を覚ましてくれない。

 

眠気によりフラフラと前に進む。眠いわりにはいいペースで動けているので、酔拳みたいな感じだったと思う。おそらく、後ろを歩いていた人は心配で仕方なかっただろう。。。ごめんなさい。

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やっとのこさ見えたピーク2943m。アンドラの最高峰は真っ暗。分かってはいたものの、あとからRondaを走った片岡さんが昼間に通った景色を見せてもらうと、次出るならRondaだなと思うほど、きれいな景色だった。

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左:わたしの時、右:片岡さんの時

ここからの下りは海外の人は早い早い。急斜面、砂利道、くねくね道をみんなあっという間に下っていく。わたしは、、、へっぴり腰になる。強いのは、、、やっぱり平坦でした。笑 アンドラのコースは雪が溶けていないところも。

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左:わたしの時、右:片岡さんの時

スタートして4時間半経過。標高2943m。酸欠度89%。心拍150bpm。

これだけ心拍上がっているのに、この酸欠度なら問題なし。感覚も良好。眠さが取れないが、酸欠によるものではないみたい。よしじゃあ起きてくれ。と何度も願った。笑

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comapedrosa:2943mでのカラダの状態。

 

◆レースでの楽しみの1つの地域の食べ物

トレイルレースの醍醐味の一つはエイドで振舞われる地域特有の食べ物。

ヨーロッパといえば、パンにチーズに生ハムにメロン。とココロ踊る響きばかり!日本に居る頃から楽しみにしていたが、ところがどっこい。まったく食べたいと思わない。手が伸びない。おいしいけど、小さくカットしているのに全部食べれない。ご飯は残さないがモットーの私が全く食べれないのにショックだった。

食べないのはガス欠になるので、オレンジ、パン、ナッツを食べる。だけど量が全くもって足りない。ジェルでカバーするが、なぜだろう。いつもは大食いなのに(+_+)

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エイドの雰囲気


エイドのスタッフは何十時間も笑顔で声をかけてくれる。本当にすごい。そして、やっぱりエイドが一番元気になるポイントは海外も日本も変わらなかった。

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エイドの食べ物となぜか私の名前を呼んでパスタスープをくれたおじさま

 

◆夜が明けて広がるきれいな景色とは裏腹なココロの事情

海外のトレイルはきれいだと。日本にはない景色で絶対に自分の目で見た方がいいと。多くの人から共通の話を聞いていた。夜が明けて見える景色はやっぱりきれいだった。

 

ただ、夜中に眠さを我慢して動いたせいで、上半身に力みが生じ、背中の痛みが出てきた。平坦でも、得意なサーフェスでも歩いてしまう。立ち止まってしまう。なかなか動かないカラダにスタートして7時間。すでにDNFが頭に浮かぶようになった。

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夜が明けて周りの景色が見えだしてきた

そんなときに現れたのが一台のヘリコプター。救急搬送かと何かあったのかとびっくりしたが、グルグル回っている。おっと撮影してる。『かっこいいところ見せなきゃ』とココロの中で呟いて走り始めた。笑 あとで聞いたらたまたま15分だけ乗ったタイミングだったという日本から来ていた取材班の一ノ瀬さんに遭遇。『なんてラッキーガールだ。』と思ったのはゴールしてから。笑

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ヘリコプターからの撮影photo by Rithuko Ichinose

ここまで連れて来てくれた近藤さんに感謝し、お別れを。ここからは1人の時間がスタート。とにかく最初のドロップバッグが置いてあるMarginedaエイド(44k地点)へ。『とにかく一度寝よう』『今のままでは楽しめない』『しっかり食べて横になろう』必死の思いで街に降りてきた時には、11時間経過。

アンドラMitic、3分の1終了。次へ足を進めるココロは残っているのか...to be continued

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9時間引っ張ってくれた近藤さん。ありがとう。

アンドラの大冒険①きっかけは低酸素

 『アンドラ・ウルトラ・トレイル

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2017年最大のキミノの大冒険のステージは、ヨーロッパの小さな国、アンドラ公国。フランスとスペインの間にある、ピレネー山脈の麓にある国。この国をグルッと一周回る「Andorra Ultra Trail」に参戦してきた。 

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西ヨーロッパ地図参照

 

このレースはカテゴリーが6つ(★)に分かれる。今回私が参加したカテゴリーはMitic(距離112㎞、累積標高9,700m、平均標高2,000m)であり、私にとって人生2回目の100k超のウルトラトレイルであり、初の山岳そして高所レース。

 

今回のミッションは3つ

 

まずはその①『高所』レースにおけるココロとカラダの変化を感じるべし!

 

自分の職業『低酸素トレーナー』として、心理的にも肉体的にも極限の中、高所でカラダがどうなるか自ら知りたい。というのが、このレースに参加する大きなキッカケ。

 

もともと、高所登山に行こうとお金はちょこちょこ貯めていた。いつか自分の大冒険のために使おうと。貯まったお金をとうとう使うときがきた。

 

これまで『走れる』レース、という比較的トレイルの中でも走るセクションが多いカテゴリーにしか出たことがなかった。今回のレースは世界的にも上位の『山岳』レース。つまり走るセクションがほとんどない。

 

不得意だと自分でも思うが周りからもなんでエントリーしたのか、とすごく聞かれた。ただ、まだ走ったこともないカテゴリーを最初から苦手だと思いたくなかった。まずはチャレンジするべきだと、今回のレースにエントリーした。

 

 

『高所』とは標高何メートル以上の事を言うか。

答えは『2500m』

アンドラの私が参加したMiticは標高2500m以上の山を6度越える。

しかも歩くのではなく、走る、もしくは限りなく走りに近い歩きで登る。

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*公式HPより参照

 

自分の知識上、高所で大事なことは①体調管理、②睡眠、③水分補給、④ココロのゆとり。

 

水分補給は特に意識した。原因は定かではないが、2年前のアメリカのレースでお腹を壊したからだ。現地の水に合わせるというのも一つだが、今回は安心感を第一に、いつでもどこでも飲めるように、浄水ポット、携帯用浄水ボトル、浄水フラスコと水対策を一番に考えた。

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わたしの勤める会社、ミウラ・ドルフィンズの代表であり、世界最高齢80歳でエベレストを登った冒険家・三浦雄一郎は、エベレスト登山中水を1日6リットル飲んでいたという。また水分が足りずに九死に一生を得た話も聞いている。エベレストのような高高所でなくとも、ハードなスポーツであるトレイルランニングにおいては、最重要だと考えた。

 

案の定、海外慣れをしていないため、すぐに水を買うということができなかったため、この携帯型浄水ボトルは重宝した。アンドラの前にスペインを経由したが日差しが強く湿度は低く喉が渇いた。とにかく、『こまめに、少しずつ』を意識した。

 

次に意識したことは睡眠。2年前のアメリカのレースでは時差ボケが治らず、1日3時間しか寝れず、レース中に眠くなって立ちながら寝ていたことがある。また直前まで仕事を全力で取り組んでいたため、睡眠不足が続いていた。フライトの約20時間はとにかく寝るようにした。というか、勝手によく寝れた。笑

 

が、失敗したのが、レースが夜10時スタートだったこと。

 

おかげで時差ボケもなく、久しぶりに走りに集中でき、体調も良くなってきたが、スタート直後23時には眠くなるという、「良い子ちゃん現象」が起きてしまった。

 

これがレース中のすべてを左右した…

 

体調管理については、実は最悪の状況から抜け出せない日々が続いていた。昨年長期のケガをきっかけにトレーニングを積むと痛みが出た。また、5月にAso Round Trailに参加した際、その時も体調悪い中無理をしたため、肺が痙攣してしまった。その影響がひたすら続き、すぐ息が上がるし、バランスを崩しやすい。

 

アンドラの前に参加させてもらったスリーピークス八ヶ岳はスタートしてすぐに2,558mまで登るが【ふらつき、目眩、ぼーとする、息切れ】と完全に高山病の初期の症状にかかってしまった。

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*レースのHPより参照

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*photo by Hajime Nakajima

 

素晴らしい景色に心から喜べず、表彰台にも上がらせてもらったが、満足いく走りができずに凹んだ『このままではアンドラが不安…』 

 

でもいい時期にこのことを知れた。

とにかく呼吸が出来るような身体づくりとして、ピラティスに積極的に取り組んだ。友達から誘ってもらい始めたが、背骨ひとつずつを意識したカラダの使い方が分かりやすい。筋トレ等の基礎トレは得意ではないが、ピラティスは自分にすごくヒットした。呼吸が楽!酸素が吸える!やっとカラダが戻ってきた。

そしてもうひとつ、低酸素トレーニングでとにかく肺に酸素が入るようカラダを整えた詳細。低酸素トレーニングで1番大事にしているのは、主観的な感覚と客観的な指標のすり合わせ。しばらく鈍くなっていたこの2つのリンクが研ぎ澄まされてきた。

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そして、やってきたアンドラ

ココロのゆとりは現地に着いてやっと出来てきた。走ることがだけに集中できる、これがどんなに有難いことか、ランニング人生16年目、初めて自分の好きなことに時間を費やせることにこんなにも感謝した。

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バタバタの準備ではあるものの、スタート時間は近づく。ウエアやギアの準備、コースやタイムスケジュール最終確認など。いよいよ2017年最大の『キミノの大冒険』が始まる。

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つづく。 

 

★Andorra Ultra Trail の6つのカテゴリー

①Euforia(距離230km、累積標高20,000m)今年からの開催ペアレース

②Ronda Dels Cims(170㎞、13,500m、平均標高2,000m)メインレース

③Mitic(112㎞、9,700m、2,000m)わたしが参戦したレース

④CelesTrail( 83㎞、5,000m)

⑤Marato dels Cims(42.5㎞、3,000m)

⑥SolidariTrail(10㎞、750m) ビギナーや子供たちも参加できる