キミノの大冒険

12月はコツコツと。

キミノ流『型を学ぶトレラン講座』

トレランを始めて3年目。あまり経験値はないが、この1年は人に教えることが増えた年だった。おかげで山に入るための準備が丁寧になったと思う。

 

 2017年最初に行った新たな挑戦は、トレラン講座。

 丸の内朝大学で行われた初心者向けのトレラン講座。講師の一人としてお願いされたのは今年の1月。Fun Trails 代表の奥宮さんに誘っていただき、朝大学の講師である加藤さんと一緒に全8回の講座を4月~6月に行った。

 

クラスの名前は『トレイルランニングRunRunクラス〜基礎から学んでトレイルを駆け巡ろう!〜

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トレイルをRunRunと書いてルンルン♪と走ろうって私が名付けた。笑

 

8回講座の中で、私は3回分担当させてもらった。

 

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よくあるテーマだが、大学院の時に学んだ登山の生理学を活かし、トレランの生理学を新たにまとめてみた。トレランを始めて一番最初に思ったことは、ただ走るだけじゃなく、これまで実証されていることに対してどうなのか、新たな発見はないのか、研究ベースで行っていきたいと思っていた。それを形するのが夢。その第一歩がこの講座。

 

 

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登山と同じで山に入るときは全力で走ってはダメ。下山するための体力を残して身体を動かすこと。そのためには、いかに省エネなカラダにするか、が大事である、と私は考える。

 

登山で行われているトレーニング、陸上で行われているトレーニング、それらを混ぜたトレーニングがトレランのトレーニングになると思うが、なぜそれが良いのか、なぜこれを選択しないのか、そこまで考えてもらえればなと、と思い資料を作った。

 

学生の頃と違って、大人のスポーツは賢く鍛えないともったいない。スポーツにかける時間も、体力も、気力も20歳をピークに限られてくる。その中で、いかに効率よく身体を鍛えていくか、そのキーワードに『省エネ』と『賢く』を軸にお話させてもらった。

 

③実践『まずは丘陵から、マイペースで走ろう!』

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山を走ろう!って思うと、ハードルが高いが、丘を走ろう!って思うと、少しハードルが低くなり、それなら試してみようかな?と思わないだろうか。私もトレランをはじめた当初は、山に行くのが不安で公園や丘をよく使った。喉が渇いたが水がない、腹ペコだが食料が尽きた、ケガしたが助けも呼べない、もうヘトヘトだがまだ帰れない。ストイックなトレーニングを望んでいれば別だが、命にかかわることである。これらのリスクを一度に背負って走る山は、初心者にはハードルが高いので、町に近い丘陵沿いを走ることは、街(ランニング)から山(トレイルランニング)の間のステップアップとして、ココロもカラダも準備が整いやすいのでお勧めのフィールドだ。

 

コースは、都内からも近く、駅からすぐにトレイルに入れる『高幡不動』を選んだ。多摩地区のランニングコースを紹介、提案している団体『Local.Link.Lead 』のメンバーに協力をもらい、コースの試走を重ねた。

www.facebook.com

地域を知って、地域を楽しむために、地域を走ろう!と紹介している団体だが、おかげさまで東京の中でもすぐに行けるトレイルコースを知れた。コースを知ると、その町に興味を持つ、その町に興味を持つとその町に愛着ができる。愛着ができると、何度も訪れるようになり、その地域の人と、一緒に来る友達と交流の場となる。ランニングを通して、地域を知って楽しむ。この概念にとても共感した。またどっぷり浸かれる山のコースもいいが、仕事前にサクッと走るトレイルコースというのも楽しく仕事に気合いが入っていい。他のコースを知りたくなった。

 

当日は天気も良く、暑すぎるくらい。サポートメンバーにお願いし、途中にエイドも作ってもらった。冷やしそうめんに、フルーツ、高幡不動のお饅頭まで。そのコースの想い出も増え、このトレイルに足を踏み入れたことない人達に紹介できたことが、地元民ではないものの、少しでも良さを伝えられたことが嬉しく思った。

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今回の講座で、初めてトレイルランについて深く考えるキッカケとなった。これまで雑誌の企画で自分の意見を示すことはあったものの、ストーリーをつけて説明する第一歩が丸の内朝大学だった。ロードとトレイルの違い、トレイルのためのカラダづくり、人に説明するために言葉ひとつひとつの意味を調べながら資料を作成した。感覚的なものだけでなく、実証されているデータを元にストーリー組み立てることが、とても楽しく、とても面白かった。

 

 

型を知ることは、自分の言葉を磨く道のりを最短距離にすることを可能にする。

 (『言葉にできる』は武器になる、の著者梅田悟司さんの言葉である)

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トレイルを教わる時、だれに教わるかはすごく大事だと思う。私はまだまだトレラン歴が浅く、ベテランの方々のような特別な事は伝えられないが、これまでトレラン界を引っ張て来られている方のテクニックは、世に出てるものが多い。またトレランの研究の数はまだ少ないが、登山の研究は何十年も前から行われている。現場で言われていること、データベースで言われていること、それらを一緒に考えた時、トレランは楽しい!だけじゃなく、トレランって面白い!と感じた。

 

なぜこの走りがいいのか。なぜこのウエアやギアの選択なのか。なぜこの準備が必要なのか。なぜを解けるその基礎の情報(型)を知ることで、理解が深まり、一人一人のオリジナルの取り組み方へと、導いていけるのではないだろうか。型を学ぶ、それがキミノ流。

 

今回の講座を通して興味を持ってくれた参加者の皆さま、運営の協力をいただいたメンバーに感謝し、これからもっとキミノ流を磨き、多くの人に伝えられる技術を身につけて行きたいと思う。

 

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協力してくださった皆様ありがとうございました!