昨日で仕事納めで今日から正月休みとなりました。いつも仕事していないように見えているらしいですが、ちゃんと週5日で働かせてもらってます。笑
ここでね👇
この時期多いのは、キリマンジャロ・アコンカグアが多く、アコンカグアは前回登頂できずリベンジで今年登ります。という方が多く、私もソワソワしています。
そんなわけで(どんなわけで?笑)今日は低酸素についての話をしてみようと思います。
まずはよく聞かれる質問から。
高山病と体力って関係あるんですか??
(高山病とは・・・高所だとどうなるの?TRANSITの記事監修をさせてもらいました )
答えは下の図を見るとわかるはず。
この図は、標高4,000mの低酸素室に滞在した時の動脈血酸素飽和度(一般的にこの数値が低い人ほど高山病になりやすいとされている)の変化です。全身持久力が優れる長距離選手の方が一般人に比べて高い数値を維持できてそうですが、同じように低下しているのが分かると思います。
典型的な例はこちらでも紹介しています👇
k1m1n0.hatenablog.jp
高山病予防のために普段行うトレーニングってありますか?
こちらもよく聞かれますが、上記の図で分かるように、普段私達が生活している下界でハードなトレーニングをしても高所順応に役立つわけではありません。
先ほどの動脈血酸素飽和度を下げて身体に低酸素の刺激を入れることが大切なのですが、下界では全力疾走をしたとしても90%を下回ることはほぼありません。
しかし、高山病は高所で心肺に過剰な負荷をかける運動をした時に起こりやすいという点があります。
⚫︎キリマンジャロの場合、ポーターに荷物を持ってもらうと高山病にかかりにくい
⚫︎アコンカグアの場合、BCまで自分の足で歩くよりも騾馬に乗った方が高山病に苦しむことが少ない
とも言われています。体力を温存した方が高山病のリスクを減らす可能性は大いにあります。そのため、高所登山はどれだけ省エネで登れるかが大事、とも伝えています。
他の人よりも息が上がりやすい心肺持久力が低い方は、高山病にもなりやすいです。さらにこじらせると肺水腫や脳浮腫を招くリスクが高まるため、十分な体力があるに越したことはない、というのが体力的な面の結論だと思います。
*体力がある人ほど余分にエネルギーを使いやすいことも言われているので、体力があることが万全というわけではない。
高山病予防のための低酸素トレーニングはいつから始めればいいですか?
下の図が最もわかりやすいです。高所順応トレーニングも走るのと同様に期分けが大切ということです。①基礎体力重視、②高所順応重視、③本番という流れで組み立てる必要があります。
答えは、出発の直前です。
『登山』と『高所』の2要素は独立性が高く、トレーニングの方法も異なる
このことを頭に入れないといけません。
この辺りはまた次回に説明していければと思います。
今日はこの辺で♩
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