キミノの大冒険

12月はコツコツと。

ハセツネの猛暑も登山ギアでバッチリ!

2018年のハセツネDVD発売をきっかけに、昨年の振り返りを。

 

www.hasetsune.com

2014年にはじめて参加した私のトレイルデビュー戦。あの時は、わけも分からず、おにぎりを12個持って出走した。どこから走ればトレイルランニングなんだ!と思っていたあの頃から4年経って振り返るとなんだか恥ずかしい姿が。笑

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懐かしい1枚。

ハセツネはコース上に1つしかエイドがなく、自分の山チカラを試される大会。久しぶりに出た理由は原点に戻りたかったから、というのが一番の理由。そして次にプレッシャー対策。前から感じてはいたが極端に注目されると見えを張ってしまうので、次のUTMFに向けて慣れることが2つ目の理由。そして住んでいるところから近く試走ができること、イメージがしやすい、それが3つ目の理由。

原点に戻る。

ハセツネの装備として飲む量、食べる量については必ず考えるべき項目。昨年のUTMFではエイド毎に体重を測ったが、最初の50㎞地点にて体重が3㎏も減ってしまった。この反省を活かし、普段のトレーニングの前後で体重を測り、どのくらい飲めばよいかをチェックしながら走った。大学の時に行った脱水量の実験を、自分で行ってみた。

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トレーニング前後の体重の差に、トレーニングウェアを個別に測定してプラスしたものが脱水量

暑さ対策には、スポーツ手ぬぐいと凍らせたフラスクを用意した。汗をかきやすい私は汗を垂れ流しにするよりも、拭いた方が暑さを感じにくくなり、スッキリする。山ではよく使う手ぬぐいだが、トレイルランニングだと、手ぬぐいの長さだとザックに付けるくらいしかないけど、チャオラスのスポーツ手ぬぐいだと、長めに作られていて速乾性も高いので、発汗量が多い時は便利。首に巻いたり、水で濡らして頭を冷やしたり。もし怪我した時には固定としても使える優れもの。

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この夏大活躍のチャオラスのスポーツ手ぬぐい

そして、フラスクを凍らしたのは、昨年教えてもらった冷凍炭酸水を参考に。山の上でフルーツポンチをする、というギアチェンジの加藤さんから教えてもらったレシピはこの夏大活躍。普段のトレーニングでも炭酸水を凍らし携行。今回レースでは炭酸にはしなかったものの、水を入れたフラスクを凍らせてザックに入れて出走。前側にいれた水が無くなり入れ替える頃には全部溶けているけど、冷えているのでのど越しが最高。少量でも十分に満足でき、月夜見のエイドまでちょうどいい量で走れた。今回の水の量は月夜見までで2.7ℓ飲んだ。

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この3つのギアがハセツネの結果に貢献してくれた

 

プレッシャー対策

高校の恩師には、スタートまでは誰とも話すな集中しろ、と言われるほど自分の時間を作れてと指導された。しかしトレイルレースでは、色んな方と喋るのが独特の雰囲気だ。話をしていて、予想以上にスタートまでの時間が無い、というのも良くあった。なので、ハセツネでは、直前まで私服で動いて存在感を消し、最低限の挨拶にした。気づいてくれた方には、え?走らないの?と何度も聞かれたし、愛想が悪いと思われたと思う。笑

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レース中の貴重な写真を石川さんが送っていただいた。

DVDを見ると、エイド区間では、瞳孔が開き、なんだか落ち着きがない様子が映っていた。相変わらず、人と話すのは苦手なようだ。笑 この時は、順位が分からず、前を追いかけているのに、全然抜けない、と少し焦っていた。

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エイドでの一コマ。飲み方に癖がある私を山登くんにより撮影される。笑



 

イメージづくり。

 

今回はL.L.Lのメンバーと民家を借りて試走を行った。暗闇の中走るハセツネは明るい時間に一度走っておくことは完走・レベルアップどちらにおいても大切だと思う。

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メンバーで合宿



そしてコースタイムを常に意識してトレーニングを行った。コースタイムとは、一般的な体力を持った登山者が日帰り登山程度の荷物を持った際に歩いた時のタイムと言われている。上りは1時間当たり300m、下りは1時間当たり450mが基本的なコースタイム。(*コースによっては、かなり厳しめの設定で書かれていることもあるので注意は必要ではある)

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コースタイムに対していまどのくらいの割合かを常に意識することを大切にした。

 

昨年の夏は南アルプスによく通った。コースタイムを確認し『どのくらいのペース感覚だとコースタイムの何割で走れるのか』それを常に意識しながら走った。大学時代に行った登山の調査では、コースタイムを基準に体力度分けていた。普段走っているコースだと、いつもは何時間で走れる、という基準にしてしまうが、コースタイムの場合は、主要な山では必ずあるタイムのため、色んな山で自分の山の体力度の位置づけが分かる。 

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ハセツネの声援はすごく多くて力になった。きみのちゃん!とハイタッチしてくれた矢崎さんにも感謝!

事前のタイムチャートを作る時もこのコースタイムを軸に、タイムチャートを考え、ゴール予想タイムは10時間6分に設定した。ゴールしてみると、見事にピッタリなタイムに一番喜んだかもしれない。笑

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夜遅いのにゴール後に出迎えてくれたのもすごくうれしかった(*^^*)

 

ハセツネのコースは、ほぼ登山道のためコースタイムと比較しやすい。エイドは1か所(一人1.5ℓの給水のみ)と山チカラを試すことができる素晴らしい大会だと思う。そして、大会直前の台風による被害を早急に対応してくださった関係者の皆様による大会の安全性の高さにも感謝する。いろんな趣旨で行われている大会があるが、ハセツネの掲げる旗に真摯に向き合い、これからもチャレンジしたいと思う。

 

****RESULT****

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10時間06分10秒 女子総合2位

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スントによって計測されたデータ分析した結果。


上り下りに分けて行う分析は私が作った計算式によるものだが、おおよそ主観と合っていると思う。課題にしていた上りの結果はまだまだだったが、毎回測定していると少しずつ改善してきてるのも数値として確認できて一安心。

 

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久しぶりにインタビューもしていただきました(*^^*)

dogsorcaravan.com