2月4日大きな一歩を踏み出す言葉をもらえた、忘れられない日となった。
この日は、いつもは走って登る山を、歩いて登った。楽なはずなのに息がゼーゼーしだし、汗がポタポタ落ちて、袖で額を拭った。
山頂でフーッと息を吐くと、風が私の髪の間をすり抜けて、身体の熱が落ち着いた。
ただそれだけなんだけど、すごく、すごく心が落ち着いた。
山頂が、温泉に入ってるかのような、はじめての感覚だった。
なぜ、こんな感覚になったのかというと、時計の針がとまったかのような、心に余裕が無い日が1か月ほど続いていたからだと思う。いつも考えるより先に動き出すタイプの私は、東京に来て6年経ち、その速度がピタッと止まってしまった。
理由は分かっていて、東京に来た目的のプロジェクトが終わったことがキッカケだった。
山口育ちの田舎もんの私は、まだ東京に馴染めない。キラキラした東京は、流れが早くて置いてかれまいと、もがかないと居る資格が無いような、そんな錯覚で辛くなる。その中強い自分にさせてくれてたのは、三浦雄一郎のプロジェクトを今の会社で一部始終を見ること、それが私の軸となり道しるべだった。
ただ、そう思い過ぎたのが原因。突如終わったプロジェクトに、自分の次の目標が立てられてないままの私は、東京で頑張る気力が無くなってしまった。こんなにも無力なるなんて思いもしなかった。
そんな時、東京に来てからできた同い年の友達から連絡がきた。
『鎌倉歩こうよ。歩くとまた違う景色見えるよ』 と。
1日時間をもらって、彼女の住む鎌倉にて、おすすめのランチを食べて、神社にお参りして初めて凶のおみくじを引き←目的の山へ向かった。彼女に連れられて行った鎌倉の山は、思いのほか急な階段を登り続ける普通にきつい山登りだった。
山頂で露天風呂に入ったかのような気持ちになった私を次に連れてってくれたのはお寺。縁側に座れ、少し話をした。
お腹が空いて、茶屋を探すと、線路の横と言う珍し過ぎる和の空気が、どんどんお喋りな私の口を閉ざしていった。
どんどん時間が過ぎて、お別れの時間に。最後に、彼女の書いたブログのリンクをお土産にもらって、お別れをした。
そのブログのタイトルは『自己満で生きる』
正直、帰りの電車で泣くかと思うほど心に響いた。わたしも昔から今年の目標は?将来どうなりたいの?何のために仕事をするの?という未来のことを考えながら動いてきたので、目標がわたしの道しるべだったんだけど、それがいつのまにか足枷になってて、動けなくなっていた。
それを言葉にしてくれた彼女の文章に強く共感した。
目標に向かって動く自分が好きだと思っていたわたしは、目標があることの幸せを知ったと同時にその目標が無いと何も楽しくなくなった。
かと言って、次の目標って、すぐ見つかるわけじゃない。
ただ『未来』に目が行き過ぎてて、『今』を大事にしていないことに気付いた。
やっと、自分が何に囚われているのか、整理ができた。
今を大事にするポイントは『自分の取扱説明書を作る』ことだと言う。
『自分は何でハッピーに感じるのか、自分がこれしたらこうなる、というのを積み重ねていくこと。』
自分で自分が分からなくなっていた私の、モヤモヤだらけの頭の中に整理ができて、色んな感情がなぜ出てくるか、パズルのように組み合わさった。
もっと自分を知らなきゃもったいない!
自分をもっと変えたいひと、これからについて悩んでいる人はぜひ、このブログを読んでほしい。わたし達と同世代はきっと心に響くはず。
『自分の取扱説明書』それを完成するのが今の目標。
さて、どんなのが出来るか楽しみだな♩
みゆちゃん、ライちゃん、ありがとう。