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朝日大学で伝えた「失敗は財産になるということ」

朝日大学の1年生に向けて、90分間の講義をさせていただきました。

今回のテーマは『競技スポーツ経験者から学ぶ、世界で戦う、諦めない心』。

 

 


朝日大学において講義するのは今年で、3度目となりました。

 

3度目と言っても毎回違う資料を作っています。そして今回は、新しいことを伝えたい、そういう思いがあるのと同時に、自分の経験談をずっと話すのではなく、学生たちと一緒に取り組む時間を作れないかなと思っていました。

 

そんな思いをもとに、今回取り入れたのがワークシートに書き込む時間を作ってみよう!そう意気込んで教壇に立ったものの、正直、不安もありました。

でも、終わってみて思ったんです。

 


失敗に向き合う力は、ちゃんと届く。

そして、それこそが、私が今いちばん届けたかったメッセージでした。

 

 

はじめて「ワーク」を取り入れてみた

 

今年の講義は、これまでと少し変えました。

ただ話すだけではなく、学生たち自身にも「考えて書く」時間を作りたくて、初めてワーク形式を取り入れた講義に挑戦しました。

 


とはいえ、講義中は少し不安もありました。

記入していない学生の姿も見えて、「やっぱり難しかったかな……」と感じた瞬間も。

 


でも、提出されたワークシートを見てびっくり。

想像以上にしっかりと、自分の言葉で書き込んでくれていた学生が多かったんです。

 

 

 

「失敗談」を書いてくれた学生たちへ

 

 

新たに試みた書き込み式の時間



何よりうれしかったのは、「失敗した経験」や「悔しかったこと」を素直に書いてくれた学生が多かったこと。

 

『全国大会に向けた最終戦で負けてから、頑張らなくなりました』

 

『高校時代、一年生の時にAチームに入れたことにより、基礎練を怠り、その後怪我をきっかけに練習への意欲が無くなり、一年間棒に振ったのを後悔している。』

 

『キャプテンとしてチームを引っ張れなかった』

 

(全て目を通しました。学生の皆さん、書いてくれてありがとう。)

 

 

失敗に向き合うって、本当にエネルギーのいることです。

思い出したくないし、人に言いたくない。

私自身、これまで何度もそう感じてきました。

 


でも、向き合って、言葉にして、人に伝える。

それを繰り返していくうちに、「向き合いたくなかった過去の自分」が、今の自分の背中を押してくれる存在になったんです。

 


だからこそ、私は声を大にして伝えたい。

 


失敗は、あなたの価値になる。

 


この講義でそのことが少しでも伝わったなら、これ以上の喜びはありません。

 

 

 

 

最後に渡した問い「次に壁にぶつかったら、どうする?」

 

 

講義の終わりに、学生たちに一つの問いを渡しました。

 


次に壁にぶつかったら、どうする?

 


この問いに対して、明確な答えを書いてくれた学生は多くありませんでした。

でも、何とか言葉を見つけようと、書きなぐるようにペンを走らせた跡が、いくつもありました。

 


この問いは、簡単には答えられないと思います。

そう思いながら、この問いを最後にしました。

 

簡単には答えはみつからない、

だからこそ価値がある。

 

実は私が伝えたかったことは、最初から最後までずっとこの一点に集約されていました。

 


過去と向き合い、未来につなげていくこと。

悔しさも、失敗も、戸惑いも、全部がつながって、次の自分をつくっていく。

 

だからこそ、自分のために「データを取ること」これを選択肢の一つに入れて欲しい。

 

データはなんでもいい、体重でも、走った距離でも、朝起きた時の感覚を数字に変換して記録するのでも。なんでもいい。

 

一つの評価軸があることで、いろんな見方ができるようになる。

 


異なる競技から学ぶということ

 

 

私が大学時代に出会った仲間たちは、それぞれの競技の中で「学ぶこと」と本気で向き合っていました。

 


たとえば、サッカーをしていた友人は、トレーニングと練習試合で動いた距離をGPSで測り、その差をもとにトレーニング量を調整していました。

 


なぎなたをしていた後輩は、審判の採点と選手自身の自己評価のズレを感じて、点数化して比較。どこに差があるのかを可視化し、自分が何に取り組むべきかを明確にしていました。

 

ライミングをしていた先輩は、当時“不要”と言われていた心拍データをあえて計測。ホールドを掴む時間と心拍数の上下に関連性を見出し、心拍を安定させるトレーニングに取り組んで成果を出していました。

 


──このように、「この競技では当たり前」なことが、「別の競技では新しい」ということは、実はたくさんあります。

 


だからこそ、学生のうちにたくさんの人と会話をして、多くの競技、多くの知恵に触れてほしいと思うんです。

 


同じ競技の中だけでなく、全く違う競技の視点から、自分を知るヒントが見つかることもあるから。

 


学生時代は、色んな人と出会い、話し、学べる貴重な時間。

この機会を、ぜひうまく使ってほしいと心から願っています。

 

 

全てはプラクティスである。

 

 

完璧じゃなくていい。迷っても、止まってもいい。

でも、そこで立ち止まらずに問い続けて、一歩ずつ進んでいってほしい。

 


全てはつながっている。

 


そして、何度でもこの呪文を思い出してほしい。

 


ラクティス、プラクティス、プラクティス。

 

本番なんて、無い。

全ての出来事が練習である。

 

そう思って、思いっきりチャレンジしてほしい。


学生たちがそれぞれのステージで壁にぶつかったとき、今日のこの90分の中に、少しでも支えになる言葉が残っていたら嬉しいです。

 

 

おわりに。

 

今の1年生にこそこの話を伝えたい!と思って、気づけば熱く語りすぎて、汗だくになっていました(笑)。

 

でも、それくらい本気で、届けたい言葉でした。

 

 

 

「環境を変えるには、3年かかるよ」

 

 


1年生の今から動き出せば、3年後にはきっと景色が変わっている。

でも、今日の一歩がなければ、その3年後は何も変わらないかもしれない。

 

やりたい!と思った時

すぐにできる環境ではないことに悔しい気持ちになったことがある。

大人になったら、そう感じる人は多いのでは。

 

将来を考えて行動する

なんて、私だってそんな先のことを考えた学生ライフではなかったけど

でもね

本気でやりたいことが見つかった時

それを極めるには自分の力だけでは叶わない。

 

一人では決して、その本気でやりたいことには届かない。

 

だから、3年。

 

それだけかかることを心に刻んでおいてほしい。

 

自分の性格がすぐには変わらないように、

自分の周りもすぐには変わらない。

 

だから、始めよう。

 

やりたいことを胸に抱いて入学した、あなたの想いが熱いうちに。

 

 

 

いつかまた別の場所で再会できたら、きっとその人はもう、自分で自分を動かせる人になっていると信じています。

 


朝日大学の1年生の皆さん、真剣に耳を傾けてくれて、ありがとうございました。

 

そして、今年も呼んでくださった朝日大学の皆さん、ありがとうございました。また一年、戦っている姿を学生たちに魅せられるよう、頑張りたいと思います。

 

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恩師である竹島先生、今年もありがとうございました!

www.asahi-u.ac.jp