キミノの大冒険

12月はコツコツと。

走り始めは酸素を借金してから動き出す

大人のキミチャレ、トレランクラブ。子供たちが楽しそうに山を走る姿を見て、親も走ってみたい!そんな声をもらって始まったクラブです。

キミチャレというのは『キミ(貴方)のチャレンジ』を応援します!という企画名の略

平日の方が、休日の方がという声を聞いて、今は平日クラス、週末クラスと、2クラスに分かれて、月に1度みんなで走る日を決めています。昨年の5月から5kmからスタートし、先日は平日クラスの3名が20kmまで伸ばすことができました!

 
 
 
 
 
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宮﨑喜美乃 / Kimino Miyazaki(@miyazaki_kimino)がシェアした投稿

 

大人のキミチャレに参加するみんなの共通の目的は、速く走りたい!というよりは、美しく(格好良く)、そしてなにより皆で楽しみながら身体を動かすこと。

 

美しく、楽しく走るために、2月に引き続き3月も参加者の皆さんにはポラールのGPSウォッチをつけて走ってもらってもらいました。

 

2月のキミチャレで話した内容はこちらから👇

k1m1n0.hatenablog.jp

 

一般的には『心拍トレーニング』という名称で広く知られており、アスリートがパフォーマンスアップのために、トレーニング強度の設定(走る速度や時間)や怪我の予防のために使用していますが、今キミチャレの皆さんに付けてもらっている理由は、自分の身体がどんな反応をするのかを知って欲しい、そんな理由からポラールに協力してもらっています。

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自分だけでなく他の人はどうなのかと比べるのも面白いポイント

コースは逗子市をぐるっと小回りできるルートで20km。昨年からいろんなコースを走っているので、あの時のコースと繋がった〜!という嬉しさが味わえるのが、ロングを走れるようになる魅力の一つ。

 

今回のルートでメインスポット、クライミングでも有名な鷹取山に向かうと、垂直に切り立った岩石がお出迎えしてくれます。いっきに雰囲気が変わり、このままヨガや瞑想をしたくなる、荒いでいた息遣いや気持ちもストンッと落ち着く、そんな雰囲気が何度来ても好きなスポットです。

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ぺちゃくちゃ話していた皆んなもここに来ると途端に口数が減るそんなスポット

鷹取山に来たことのある方も、ルートを変えるとまた違う雰囲気に。自分の足で走って来るとまた違う味わいを感じる、そんな気持ちがより走る楽しさに繋がるのではないかな、と思い、一緒にキミチャレを運営している葉さんと決めたコースでした。

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ついついポーズをとってしまう笑

気持ちの良いトレラン日和なこの日。のどかな時間の流れの中に突如長い階段が現れ、みんなギョッと階段の終わりを探しだす。終わりどこ?見える?そんな声も上がるこの階段は、子供のトレラン部がトレーニングとして走っている場所。ここを何回も往復してるんですよ〜と言う話に、ひゃ〜というみんなの声。そんなのお構いなしに「よし!ダッシュしましょう〜!」と私は勢いよく呼びかける。

 

大人になるとなかなかダッシュしなくなりますよね。こうゆうのは勢いです。笑

 

私もハンデをつけて皆んなに負けないようにヨーイドン!!

 

長い階段を走り抜け最後は足に力が入らずふにゃふにゃ。息は上り、もう走れないんじゃないかってくらい辛い。しんどい。息がなかなか落ち着かない。こんなに苦しいならきっと心拍数も相当高いはず。

 

あれ?そんなに高くない??

 

そうなんです。実は、ダッシュのような、瞬発的かつ短い運動時間では心拍数が上がり切る前に運動が終わってしまいます。そして、ずっと心拍数を見ていると運動が終わってから徐々に上がり出す。そして中々下がらない。

 

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自分の身体がいつ苦しくなって、どのくらいだと快適かを知ることが大事

 

運動は有酸素運動と無酸素運動の2種類に分かれます。前者は酸素をエネルギー源として、筋肉を動かす運動であり、基本的には長時間持続可能なスピードや力を使う運動のことを言います。ダイエットには有酸素運動ですよ〜とか、ランニングは有酸素運動で健康増進に最適!と聞いたことがあると思います。

 

もう一つの無酸素運動とは、短時間に大きなパワーを発揮する強度の高い運動のことを言います。筋肉を動かすためのエネルギーを、酸素を使わずに作り出すことからこのように呼ばれています。全力でダッシュしたり、重い物を一気に持ち上げるときなどが無酸素運動と言います。

 

今回階段ダッシュをしたのは、この無酸素運動と呼ばれるもの。しかし、酸素を全く使わないわけではないのです。実はこのとき体はお金のように体は酸素を借りて、後に返済する、という行動をとっています。

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どんな運動も最初に酸素を借りて、後に返す

体を動かす時に必要な酸素量は運動強度によって決まっています。例えば、1km5分で走る時の酸素量は10、1km3分で走る時の酸素量は25、のように運動強度に依存しているので、どんな人でも1km5分で走るには酸素が10必要、と決まっています。

 

上の図で説明すると、必要な酸素量は赤と青で囲ったラインの総量です。しかし運動開始時にはすぐに酸素を体に取り込むことができず、青のみで補います。その際、赤の分足りないため、身体は借金をしている状況となり、運動終了後にその借金分(黄色の部分)を返済していきます。

 

運動終了後すぐに呼吸が落ち着くわけではなく、少しの間心臓がドキドキしているのが続いていることに気づくと思います。それが身体が借金を返済している証拠です。

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運動強度が高くなると必要酸素量が多すぎて借金ができず直ぐに運動を終了するはめになります

運動強度が高くなると、上の図のように赤の部分が増えます。増えすぎて破産してしまうので、身体はこれ以上動ききれないと判断し、運動を終了させ、借金返済に取り掛かります。借金が大きかった分返済にも時間がかかるので、酸素負債も大きくなります。

 

今回階段をダッシュして直ぐに心拍数が上がらなかったのは、酸素を取り込むためには時間がかかること、そして運動終了後直ぐに呼吸が落ち着かなかったのは、最初に借金した酸素量(酸素借)が多すぎて、酸素の返済(酸素負債)に時間がかかっていた、というのが理由だったのです。

 

なんで直ぐに心拍数が上がらないのか、なぜ運動が終わったのに心拍数が高いのか、理由が少し分かったでしょうか?と言っても、今回は少し難しかったですね😅

 

それでも机の上で強化を見ながら勉強するよりも、実際に自分の身体を動かして、なんでだろう?というはてなマークを頭に浮かばせることで、理解度が高まり、自分の身体に興味を持ってもらえるのではないかなと思っています。自分の体は自分が一番知っておきたいですよね。

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かまくらと三浦半島の古木・名木50選に入っているスダジイの前で深呼吸

今回のコースはスダジイに会うのもお楽しみの一つ。気持ちよくて通り過ぎてしまう場所ですが、突如現れる大木についつい空を見上げてしまいます。トレランは呼吸が上りやすく、不整地なので地面に目線を持っていかれやすいですが、いろんな角度で自然を感じ、新鮮な空気をたくさん味わいたいですね。

 

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次回のキミチャレもお楽しみに!

今回使用したポラールはVantage Vというモデル。今なら30%オフで買え、さらに4月3日あでに買うとボトルも先着300名にプレゼントされる、ということなので、ぜひこの機会に心拍計に興味を持ってもらえたら嬉しいです!

www.polar.com

 

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