Izu Trail Journeyまで1週間を切りました。先日電波が入ったり入らなかったりする山の中でITJの開催可否についての中継がある、と情報が入りハラハラしていましたが現在のところ開催の予定とのこと。
このご時世、直前までどうなるか分からないのは分かっているものの、やはりハラハラしてしまいます。大会運営側のスタッフさんはこの何倍何十倍もハラハラしてるんだろうなと想像すると・・・気が気じゃないですよね。。。選手の一人として、最後まで全力で準備したいと思います。
2015年、このレースに参加した時のレース中の心拍数について振り返りました。2015年はITJは失敗レース、STYが成功レースだったため、この2つを比較しました。
レース全体の平均心拍数はSTY(黒丸)が166拍/分(標準偏差11)、ITJ(白丸)が164拍/分(標準偏差16)でした。全体の平均値だけ見るとほぼ変わりませんが、レース開始から中盤の心拍数はSTYで170〜180拍/分で推移していたのに対して、ITJではレース序盤に180拍/分以上の心拍数で変移していました。
そう、このグラフから読み取れることは、後半の落ちをどれだけ少なくするかが勝負の分かれ道ってことです。時間の経過とともに心拍数が落ちてしまうのはしょうがありません。その低下をいかに抑えるか、そして後半どれだけプッシュできるか。
分かってはいるけれどもーって声が聞こえそうです。笑
私も同じパターンなので説得力がありませんが、STYで結果を残せたのはこのペース感覚を養った成果だと今振り返っても思います。”経験”というと簡単な言葉になってしまいますが、体力レベルと経験値を組み合わせられるとベストパフォーマンスが出せる。長い距離ほどそれは現場でも言われていることだと思います。
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面白い論文を読みました。下の図を見てみてください。
●のカテゴリーを上から順番に表記しているのですが、数字は年齢です。5歳間隔に分けたカテゴリーの中で何の順番を示しているのか。縦軸は何だと思いますか?
正解は「最初の区間に比べた最後のスピードの低下率」です。
補足すると、100kmのウルトラマラソンのレースを走った男性を対象に、コース全体を4つのセクションに分けて、スタートから最初の区間(TS1)までのスピードを基準(100%)とした場合に、どれだけペースが低下したかを示してるグラフの一部です。下のグラフの最後の区間だけをあえてピックアップして示したのが上の図です。
この論文すごく面白かったので、ぜひ読んでもらいたいです。
40歳代の強さ。40代→50代→30代→60代、20代の順という結果に、トレイルランニングの生涯スポーツと競技スポーツのミックス率の高さ、つまりアスリート寿命の高さを感じます。
20代で走ったITJから今30代となった私の成長は全体的なタイムもそうですがペースコントロールの上達度も気になるところです。
興味ある方は全文をぜひ読んでみてください。
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女性アスリートとして、大学院で学んだ山の運動生理学について、環境問題についても、トレイルランニングを通して得た情報を発信していますので、よかったら下の画像をクリックして応援してください♩
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