キミノの大冒険

12月はコツコツと。

マイボトルラン

ご存知の方も多いと思いますが、2021年2月に開催される湘南国際マラソンでは、給水時のペットボトルや使い捨て紙コップが撤廃され、マイボトル・マイコップが持参となります。

 

1回の大会でどのくらいの量が使われていたのかHPを見てみると、これまで参加者2万5000人のランナーに対して、3万1500本のペットボトル、50万個にもおよぶ使い捨てカップを用意していたとのこと。

 

ちなみに昨年の日本のフルマラソンの大会数は397件。計測工房さんの調査では、最も参加者数の多い大会は東京マラソンは3万8千人、次に大阪マラソン、横浜マラソン、NAHAマラソン、そして5番目に湘南国際マラソンです。

http://www.keisoku-kobo.co.jp/image/BBD4CCB1A5DEA5E9A5BDA5F3BBB2B2C3BFCDBFF4A5E9A5F3A5ADA5F3A5B0A1CA20033029.pdf

参加者数の大小はあるものの、大会で使用されるゴミの量を考えるとものすごい量になることが想像できますが、大会に限らず普段のランニング時にも同じことが言えます。そしてゴミ問題だけなくランナーの身体においても”大会用”のマイボトルではなく、普段からの”ランニング中”の水分摂取の仕方についても考える必要があると思うのです。

 

特に市民ランナーは普段のランニング中は水分摂取をほぼせず、大会時には”水をできるだけ摂取するべき”という考えから水分の過剰摂取が原因の水中毒(低ナトリウム症)も注意喚起されています。

 

水分摂取は飲み過ぎも枯渇もどちらもパフォーマンスに影響することがわかっていますが、では適切な量とは?

 

ランニング学会では、客観的な数値をよりどころにするよりも”喉の渇きに応じた”水分摂取を推奨しています。この自由飲料が過剰な脱水、過剰摂取のどちらも防いでいることが科学的に明らかにされているのです。

 

決まった量、決まった距離に応じてではなく、人間本来の生理的機能による体温調節の感覚を研ぎ澄ます必要があるのです。そういった意味でも、普段からボトルを持ってランニングをすることは健康にもパフォーマンスにも必要なアクションだと感じます。

 

一方でネックなのはマイボトルに水を補給する場所です。新しく飲み物を購入して移し替えるのでは意味がない。そんな時教えてもらったのが MyMizuのアプリ。現在地から一番近い水場を教えてくれます。海外でのそのような活動は知っていましたが、日本でも変わってきているのです。

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https://apps.apple.com/jp/app/mymizu/id1480535233

 

ペットボトルは燃やしても完全に無くなることはなく、土にかえるまでには500年かかるとも言われています。それでも完全に土に変えることはありません。

 

2016年のデータから日本全国のゴミの埋立て場はあと20年(2040年)でいっぱいになると環境省から発表されたようです。

22nd-century.jp

 

 

日本のペットボトルが回収されリサイクルされている割合は23%

 

リサイクルと言っても「サーマリサイクル」と「マテリアルリサイクル」この違いをご存知ですか?前者はゴミを焼却した時に出る熱エネルギーを回収・利用するリサイクル方法です。後者は、廃棄物を製品の原料として再利用するリサイクル方法。日本のプラスチックリサイクル率は83%と世界でもトップクラスですが、世界の基準と違うのです。日本はこの2つのリサイクル方法を一緒に統計処理していますが、世界基準はマテリアルリサイクルのみなのです。

 

回収した廃プラスチックのほとんどが燃やされ、そして捨てられています。

 

”水分を準備して走る”

 

地球という大きな括りだけでなく、ヒトにとっても本来の機能を取り戻すきっかけになりますように。

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 湘南国際マラソンのロゴ入りボトルはこちらから購入できます。 

www.goldwin.co.jp

 

 

女性アスリートとして、大学院で学んだ山の運動生理学について、環境問題についても、トレイルランニングを通して得た情報を発信していますので、よかったら下の画像をクリックして応援してください♩

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