キミノの大冒険

12月はコツコツと。

自分達の住む街でアドベンチャーレース

いつもお世話になっている逗子のそっかのメンバーは、子供たちを自由に遊ばせるプロたちだ。1年半前からご縁があり一緒に活動することになったが、外部の私を直ぐに受け入れ、大人の私も一緒に遊ばせてくれた。今では素潜り、サーフィン、サップと海の魅力に魅了されている。

 

子供・大人関係なく、やりたい事がある人を応援する、そっかのメンバーたちはそんな意志あるヒトの心強いサポーター。そんなメンバーの近くに居させてもらいもうすぐ2年が経とうとしている。

 

最近、わたしは子供・大人という言葉自体に偏見を持っていたな、と気づいた。

 

子供だから、大人だから、そんな言葉は逗子に居て使わなくなった。子供たちは私以上に物知りで、探究心が強く、自分の考えをしっかり持っている。私は毎週木曜日の朝に走っているのは、そんな彼ら彼女らの姿に刺激をもらっているからだ。

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毎週木曜日の朝6時から学校が始まる前に走っている

 

時には遊びの時間も多くなることもあるが、その時間でしか出来ないことを彼ら彼女らは見つけ出すのが得意である。普段一人で走る事が好きな私も、この時間は皆んなと走りたいと思うのが不思議でたまらなかったが、ただ早く走るのではなく仲間との時間を大切にする、それを教えてもらった。

 

なんだか真面目な冒頭になったが、先日子供たちから更に刺激をもらったイベントのサポートをさせてもらった。それが3月に行った”とびうおアドベンチャー”だ。

 

初年度の2018年はキャンプ形式であったが、コロナの影響もあり中止が続き、今年は1日のみのイベントとして2年ぶりに復活したイベントであった。

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青空のなかスタート!

 

小学低学年チームは親子で参加、小学3年生以上は子供たち5〜6人のチームで自分たちの住む山や町にあるチェックポイントを制限時間の17時までにいくつクリアできるか、各チームの冒険がはじまる。

 

各チームには大人が1名付き添う。その大人は”冒険付き添い人”という役割名なのが、またとても良い。付き添い人のため、基本的には大人は口を出さず、どうしても子供たちだけではわからなくなったら、付き添い人が助言をしてくれる。

 

冒険の朝、本当のアドベンチャーレースさながら、その場で地図を渡され、仲間とどこから、どの順番でチェックポイントを取りに行くかを話し合う。

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慣れている上級生が率先して案を出し合う

子供たちは普段から自分達の住む街の山や海でさまざまなスポーツをしていることもあり、山の名前はもちろんのこと、地図読みも勉強しており、読図ができることにびっくり。「ここの等高線の間隔は狭いから、きっとここの降りであってるよ」そんな言葉が小学生の口から出てきたことに、おどろき。

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50個以上のチェックポイントは、実際にアドベンチャーレースに出場しているママさんアスリートが作成

チェックポイントは、地図を頼りにその場所を見つけ出すポイントを始め、見つけ出した先でお題が出されることもある。例えば「のぼりの寄贈者の苗字の漢字を使用してハッピーな文章を考えよう!」って、子供たちが何を考えるのか楽しみなポイントである。

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さまざまなチェックポイントが子供たちの想像力を膨らませる


ゴミを拾ったり、動物の糞を探してもポイントがもらえる。このイベントはチェックポイントが高いチームだけが表彰されるだけでない。一番輝いたで賞も送られるため、各チームでその賞の基準が何なのかを考え「きっとゴミをたくさん集めたチームに送られるはずだよ!」と地面を隈なく探す姿が愛くるしい。

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スタート早々、たくさんのゴミを集めポイントゲット!

さて、そんな子供たちを送り出し私は山の中へ。何かあったときのヘルプとして見守り隊を任された。子供たちがどこに向かって走っているのか予測しながら走るのは、また違った楽しさがあった。

 

今回はいつもお世話になっているIBUKIのGPSを使わせてもらい、各チームの冒険付き添い人に持ってもらった。いつも慣れている山であっても何があるかわからない、安全面を考慮して、お願いをさせてもらった。

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携帯よりも小さなサイズのGPS。これを持っていれば安心して見守れる心強い味方

GPSを見ながら、みんなどこへ向かっているのかな〜と携帯で確認しながら見てみると、前からダダダダダーっという足音が。びっくりして前をみると、ハンター役の中学生に遭遇!そう、ポイントは増えるだけでない。中学生ハンターに捕まると、ポイントが減点されてしまう。

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陸上部でも活躍している彼らに見つけられたら誰も逃げられない

なにやら、IBUKIのGPSで私がどこを歩いてるのか分かったので、狙って走ってきたのだという。そういった使い方もあるのか!と、ハンター集団たちの頭脳戦に脱帽。子供たちは、誰がハンターなのか、どこにハンターが居るのかは内緒にされていたため、ハンターは誰なのかな。ハンターにあったらどうする?ハンターはどこにいるのかな、とハンターの話ばかり。笑

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子供たちが恐る足の速いハンターたち

朝の9時30分海岸をスタートし、制限時間の17時までという7時間以上の行動を飽きさせない工夫が山盛りの企画チームにも脱帽であったが、子供たちの体力もまたすごい。そんな子供たちの頑張りを応援するように、大人たちのサポートもまた熱い。

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ご褒美ゾーンにはおやつがてんこ盛り

子供たちの頑張りを身近で見るのも楽しみの一つだが、少し離れたところで頑張りを応援するのも、逗子で学んだ一つ。そんな中、ここでもIBUKIのGPSが役に立った。自分の子供がのびのび山を走り回っているのは嬉しいけれど、やっぱり心配な面もある。そんな時に、IBUKIのGPSでどこにいるのかを見守れるのは、すごく楽しめた、という嬉しいコメントをもらった。

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どのチームがどこに居るか、どんなルートで冒険をしているのか、本部チームだけでなく、見守る親御さんたちも楽しめる

また、エイドのサポートをする親御さんたちは、このイベントに参加している子供だけでなく小さなお子さんもいる方も多い。エイドにくるチームをIBUKIのGPSを見ながら確認することで、うまく時間を使えたとも言ってもらえた。今回のような、どのタイミングで来るかわからないアドベンチャーゲームの時は、そういったサポート側のお手伝いになることもにも、素晴らしい活用法だなと思った。

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地図を片手に次の場所を探す子供たち

夕方に近づき、そろそろゴールへと大人が促すのも大事な役割。子供たちがどんなルートで、どこを目指そうとしているか、この時間から向かうと帰りが心配、というのもある。山の中で、私を含めたサポート隊が、各チームの居場所を確認し、冒険付き添い人に連絡を入れたり、状況確認をし始めた。

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見守りつつ、支えつつ、ちょうどいい塩梅で大人たちがIBUKI  GPSを見ながら巧みに動く

山の中で他のチームに合うと「何ポイント〜?」「100ポイントとったよー!」「えぇ〜!すごーい!」と子供たち同士で闘志がメラメラ。少しでも多くチェックポイントを見つけたいという、子供たちのパワーが本当にすごい。しかし、アドベンチャーレースは制限時間に遅れても減点されてしまう。太陽の位置や色が変わり始め、子供たちは懸命に仲間を励まし、時には体力がある子がザックを背負ってあげ、ゴールへと向かっていた。

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一生懸命貯めたポイントを守ろうと必死にゴールへと向かう

各チームがゴールの海岸に戻って、お互いのチームの得点やどこに行った?ハンターに会った?と1日の出来事を振り返る。表彰されることで、各チームを讃えあい、どうやったらそんなにポイントが取れるんだ?と疑問に思うこともまた良き時間。各チーム、それぞれのドラマがこの後、冒険付き添い人の大人たちから報告があがり、この冒険の素晴らしさを全員で噛み締めた。

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夕陽が沈む頃、みんなで健闘を讃えあった

 

今回のチーム編成は、馴染みの友達同士を一緒にするのではなく、山の経験や走力、ナビゲーション能力、リーダーシップ、コミュニケーションなど、子供たちの個性が活かせる振り分けにした、と聞いた。このイベントを終えると、それまでは接点のなかった子供達が良き仲間になっていくことをこれまでの経験から知っているから。

 

どうしてもこういったスポーツには女の子の参加が少ない。しかし、どのチームの女の子たちも際立って頑張り屋さんであったことは間違いない。体力の差、走力の差があるのは、特にこの年代では出てしまうこともある。しかし、この冒険を通して思ったのは、それは男の子、女の子の括りではないこと、そして、頑張り屋さんの頑張りが、体力のある子たちの協調力やコミニケーション力など別の能力を引っ張り上げるのだなと、この冒険を通して気づけた。

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仲間と声を掛け合い、力を合わせて突き進む

人は誰もが一人では生きられない。何かを達成したいと思った時、何かから脱却したいと思った時、誰かの手助けが必要となってくる。その手助けをお願いできるかどうか、それは複数人の団体で動くことで自然と身につき、自分の新しい可能性にワクワクする時がきっとやってくる。私はそれをチームでトレイルレースに出ることで学んだから。私は大人になってから気づいたが、この子たちはこれからも沢山出会うだろうな、と私も楽しみで仕方ない。

 

スペシャルサンクス

ibuki.run

今回協力してもらったIBUKIは私は普段山を走る時には必ず持って行き、下山するまでどこを走っているか見守っててもらえるようにしています。動きが止まっていたり、日没しても帰ってこない場合などには、GPSを頼りにどこを走っているか、動いているのかが分かると自分も見守る側も安心です。よく山に行く方は、月額プランで個人で持っておくことをお勧めします。

 

またUTMFなどロングレースの場合は、サポートをつけられるレースもあります。事前にどこを走っているのか、もうすぐエイドにくるのか、イベントモードにしておけば、ルートを外れていないかなど、サポートとの連携にも最適。貸し出しも可能なので、今回のようなイベント時や大事なレース前に準備してみては。

 

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