キミノの大冒険

12月はコツコツと。

ハイスピードに付いていった代償

今年の海外遠征が終わり、無事に帰国しました。昨年の8月からスタートした海外遠征ラッシュも一旦お休みです。以前までは、身体的にも精神的にもレースは半年に1回というルールを決めていましたが、そんなの度外視な一年でした。

 

UTMB2023 photo Ranyo Tanaka

 

目標によって突き動かされる私にとって、レースが終わっても次のレースがすぐに始まるこの1年は慌ただしい一面がありつつも、アグレッシブるな日々を過ごせました。

 

何かの本でおぼている言葉があります。

目標だけを追いかけるよりも、目的も明確にしておけば、さらに大きな行動の軸を獲得することができる。

 

今年の一年は常にレースのリザルトを俯瞰的に観察し、現状から次のレースまでに改善できることはないかを見つけ出し、協力してもらえる人にアポを取り、次のレースの作戦を立てていました。

 

前回のブログで書いたように、今回のUTMBの課題の一つは嘔吐・吐き気症状をなくすことでした。

k1m1n0.hatenablog.jp

 

さて結果はどうだったのかというと、、、、

 

見事に吐きました。それも前半の45kmあたりで大量の嘔吐でした。見事に吐くありさまに自分で笑うほどでしたが、おかげでスッキリして再スタートできました。そして吐き気について結論がでました。その話は後半にて。

 

レースの振り返り

まずは昨年との比較からですが、前半早いペースでついていくと公言していたのに、あれ?どういうこと?って思った人とも多いはず。そうなんです、最初の8kmしか着いていけずに登りになった瞬間に足が重くなり、全く着いていけませんでした。なので、結果的には昨年と同じ入りになった、というのが現実です。余裕を持って通過した昨年と、余裕なくペースダウンして通過した今年の最初のサポートエイドのコンタミンは、力をつけてきた1年が嘘かのように疲弊していました。

 

昨年との比較(緑はサポートエイド)

 

とは言っても、レースは始まったばかり、自分の今の状態を回復すべく、どんどん抜かれる周りの状況を無視して自分に集中することだけを考えました。U3のコンタミン(32km)を超えても山の中は、まだまだUTMB独特の応援が続きます。標高2450mのBonhommeまでの10kmの上りはすでに気持ちで登っていた部分がありました。

 

最初の高低図はこんな感じ(引用:https://montblanc.utmb.world/races/UTMB

そんな感じでスタートしたUTMB2023はうまくいくわけがなく、ただどうにかしなければ、という思いで登っていたら、まさかの嘔吐となりました。ただ、これがマイナスになったかというと、そうではなく「あ、やっぱりね」という、自分の中で嘔吐に対する結論が出た瞬間でもありました。

 

前回のブログでナトリウム摂取量について色々と調べており、自分のナトリウム摂取量が足りないことは自覚しました。一方で、それだけでは解決しないのもわかっていました。そのため、別の分析も併せて行っていました。

 

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