5月2日21時映像が公開されました。
ご覧いただけましたでしょうか。
(まだの方は、映像見てからこの先を読んでいただければと思います。)
2019年11月28日現地時間13時にスタートしました。私の2回目の100マイルです。
100マイルの先輩方からすると、今回の私の走りは無謀であり、作戦が下手すぎて、そして何よりミスが多く、ツッコミどころがあると思います。
ただ言えるのは、この時の最善を尽くした結果が、今回の結果になっている、と言うことのみです。
自分の苦手なことに全力で向かっていった、でもやっぱり苦手なものは苦手でたくさん失敗をして、心配をかけてしまった。それでも背中を押してくれたチームのみんなのおかげで、私は『走る』ことの楽しさを教えてもらいました。
宮﨑喜美乃/Miyazaki Kimino on Instagram:
キミノちゃん、楽しんでる?
映像でも話しましたが、2015年の9月にSTYで優勝してから私は結果を出せていません。期待のエースだと、雑誌で紹介されておきながら、11月から不調が始まりそこから丸1年間は全身あちこちに痛みがうつり走ることさえできなくなりました。
やっと走れ出したのが2017年。怪我による暴飲暴食、夜は誘われたらすぐ飲みに行き、走れ出した頃には、カラダはぷくぷく太りレースに出るどころではありませんでした。そしてこの年の6月に行われたトレランのレース中に言われましたのが『キミノちゃん、楽しんでる?』の一言です。
見栄っ張りな私が感情を隠しきれないほど走るのが辛い姿をレース中に見せてしまいました。この言葉を言ってくれたのが、今回オマーンのカメラマンとして同行してくれた山岳カメラマンの藤巻翔さんです。数々のトレイルランナーを撮影している翔さんに言われ、初めて自分の辛さを認知しました。
走るのが楽しいって何なんだ
走ることは小学1年生からずっと続けています。兄や姉の走っている姿に憧れ、速くなりたい、と言う気持ちではなく、ただ単に走りたかったあの頃。小学4年生からしか入れなかったスポーツ少年団は週に2回しか練習日がありませんでした。中学に上がると毎日部活で走れることが本当に嬉しくて、家に帰ると口にご飯を入れながら寝てしまうくらい毎日全力で走っていました。笑
トレイルランニングを始めた頃もとにかく楽しくて、休みの日になれば新幹線に飛行機を使って全国の山を走りに行きました。走ることが再び楽しくなって、走り続けた結果、今度は身体が悲鳴を上げました。
そして走る楽しさを忘れてしまいました。
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言葉を吐き出すことの大切さ
走ることを辞めたくない自分も居て、どうしたらその壁を乗り越えられるのか、それを思い続けてきました。その中でいただいた今回のチャンスがオマーンです。トレイルランニング を始めて1番というほど身体を仕上げることができました。
それでもダメだった。W8への道のりが本当に長く、辛く、寂しく、悔しかった。
走るのは一人であって、自分の力が大事です。どんなに支えてもらっても自分の心が弱くては何も始まらない、前へ進めない。だから言えなかった。はちキレそうな自分の感情を押し殺して進みましたが、山の怖さも知ってる私はサポートメンバーへ電話をしました。
そしたら、弱い自分を、不安な気持ちを、ダメな自分を全部受け入れてくれました。
レースは自分を誤魔化すことが大事だと思っていたけれど、100マイルはそうではなかった。自分に素直になって、仲間を頼って、そのキャッチボールで進むパワーに変えられることを知りました。
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53時間駆け抜けた先に見えたもの
ただ走るのが楽しかった。
私は、とにかく走るのが好きでした。
だから私はもっと長い時間、走れるようにトレーニングしたい。
それだけでよかったんだと、今回の旅で教えてもらいました。
『COLOR』
この動画で描かれている私は、今まで人前に見せて来なかった自分を全て曝け出すことになりました。見栄っ張りで、人の目を気にしすぎる私は、『いい顔』を演じることしかできませんでした。
でも、それを本当の自分を出してでも私は変わりたかった。そうして見えたオマーンの山は
、とてもカラフルでとても感情的になる素敵な世界が待っていました。
『COLOR』
皆さんにはどう伝わったでしょうか。
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この写真を撮ってくれた藤巻翔さんに感謝致します。
自分なのに自分じゃないってくらい嬉しそうな顔をしていました。
ブログ読んでいただき、ありがとうございました!
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