レースが終わると分析タイム。わたしの好きな時間です。
毎度マニアックですが(笑)今回も先週末参加したITJの分析を始めました。
まずは「5年前の自分から今わたしは成長しているのか」
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という疑問を解消すべく心拍データから比較してみました。
というのも、5年前と開催時期やコースが異なり比較が難しかったからです。
開催時期:2015年3月/2020年12月
距離:72.5km/66.0km
累積標高:4,408m/3,120m
結果:8:43:52/7:44:08
2015年よりも2020年は1時間速いのですが、6.5km/D+1300m短いって考えると全然成長してなさそうなんですよね。笑
でも実際そうなのかなーとということで
どちらも測定していた心拍数を用いてデータを比較してみました(測定機器は異なります)。
2015年9時間時のデータは、8:00-8:43までを示す
2020年8時間時のデータは、7:00-7:44までを示す
横軸が経過時間。縦軸が最大心拍数に対する割合で、1時間毎の平均値を示しています。5年前と現在で最大心拍数が違うので、相対的な値で比較しています。青が2015年、橙が2020年です。
さて、上の図を見たあなたはこの図をどう見ますか?
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私が考える成功レースは「全体を通して走りきれる」ことが条件の一つだと考えています。そのためには、そのレースのコースレイアウトに応じたペースコントロールが必要であり、ということは心拍数は経過時間に限らずに目標心拍ゾーンから外れない必要があります。
わたしはこの距離だと心拍ゾーンは最高心拍数の80〜90%のゾーン4で走りきるのが目標のため(万人がこのゾーンがいいわけではありません)下の図でいうと黄色の網掛けをしている部分が目標ゾーンです。
2015年の青丸はスタートから1時間の値が最高値を示し、その後降下するのみ。潰れてるのでしょうがないのですが笑、よくこれで準優勝できたな、というレベルです。6時間経過からは目標ゾーンから大きく離れています。
一方で2020年の橙丸は終始ゾーン内で推移しましていました。スタートが最高値なのは変わりませんが、コースレイアウト上、前半に上りが多く舗装道路や林道のため仕方なしかなと。後半しっかり走れた、という自分の感覚とも一致していました。
先日ペースコントロールについて書きました👇
今回の距離はロングではなくミドルに入りますが、ロングトレイルにターゲットを置いている私としては2015年のどのレースよりも今回はうまく走れていると感じます。
走力がついたかどうか、については難しいところ。それは今回の分析では評価が難しいですが、上手く走れた、は今回の分析で評価できると思います。
ぜひお時間ある方はやってみてください!
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女性アスリートとして、大学院で学んだ山の運動生理学について、環境問題についても、トレイルランニングを通して得た情報を発信していますので、よかったら下の画像をクリックして応援してください♩